効率的なエコー解剖の学習~日常臨床に使えるポケットエコーでの実践~

  • 函館おおむら整形外科病院麻酔科 石田岳 先生


    検査や診療・治療について、取り組み・想い・こだわりを教えてください。

    僕のライフワークは、エコーによる構造物の同定(エコー解剖)です。学生の頃から断面解剖が好きだったのですが、エコーに出会って驚きました。「これは、僕が大好きな断面解剖と全く同じじゃないか」と。以来僕はエコーに夢中になり、気がつけばSNSでエコー解剖の情報を定期的に配信するまでになりました。僕のモットーは、「世界で一番初学者にわかりやすいエコー解剖の動画を作り続ける」こと。一人でも多くの先生方が臨床でプローブを手にするための礎の一翼を、これからも担い続けていきたいと思っています。

  • ポケットエコーをどのようなシーンでご活用されていますか?

    僕の場合、特筆すべき使用法としては、エコー解剖(エコーによる構造物の同定)です。お陰様で、運動器を中心にエコー解剖の動画を多数配信させていただいておりますが、その配信及び予習の過程でVscan Airを活用させていただいております。エコーは、他の画像診断装置に比べ、臨床の現場で手軽に使えるという点で優れていますが、そもそも構造物を正しく同定できなければ使い物になりません。一定の精度で構造物を同定できるようになるためには、それなりのトレーニングが必要になります。従来であれば、据え置き型のエコーが「空いている」時間帯に、その場所まで行かなければエコー解剖を学ぶことはできませんでしたが、ポケットエコーがあれば、例えば自宅で、自分の時間ができたときに、自分の身体にプローブを当てて学習することができます。エコーによる構造物の同定のスキルを効率的に向上させるには、この手軽さが必須だと考えています。臨床で言うと、手術室や外来の場で、とっさにエコーを使って手技や観察を行いたいと思うことは多々あります。動静脈穿刺、末梢神経ブロック、突発的な病態の発症や合併症の有無の検索など。そういったときに、空いているエコーを探して持ってきてもらうための時間というのは非常にやきもきします。ポケットエコーは、文字通りポケットからさっと取り出してスマホやタブレットに接続して使用を開始できます。「所持している」ということが、即時対応を迫られる臨床の場面での大きなお守りになります。

  • Vscan Airを使ってみていかがでしたか?

    「エコーが21世紀の聴診器になる。」その時代がついにやってきたなと思いました。我々が医学生の頃から聴診器を購入して臨床の場に携行したように、医学生一人一人が手軽にエコーに触れ、学生の頃から使い方を学ぶ時代が来た、と。個人的には、Vscan Airはパッケージデザインが素晴らしいと思います。IP67の防塵防水、Qi規格充電、Dual probeなど、思い切った仕様ではあるのだけれど、そのバランスが秀逸だと感じています。従来製品では、何かを諦めたり性能に妥協しなければなりませんでしたが、Vscan Airは高い水準でそれを維持しています。臨床の場でストレスなく「使える」レベルに達した初めてのポケットエコーだと思っています。

※使用者の経験に基づく記載であり、GEヘルスケア・ジャパン株式会社が仕様値として保証するものではありません。
製造販売はGEヘルスケア・ジャパン株式会社
販売名称:汎用超音波画像診断装置 Vscan Air
医療機器認証番号:303ACBZX00012000
Vscanは、General Electric Companyの登録商標です。
JB05493JA

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