当院で撮影しました、実際の症例画像をご紹介いたします。
ケース1:肺野CT検査
新型コロナ感染症を疑う肺野CT検査では、短時間撮影のため、息止め時間が短く患者さまに負担の少ない検査を実施できております。そのおかげでモーションアーチファクトが少ない画像を出力可能で画質も良好であると思います。
ケース2:肺塞栓症
2,3日前より食事摂取不良、高血圧の既往歴あり。発熱(37.7度)で来院、心電図でSTの上昇があり、また息苦しさを訴えたことから、通常の胸部CT検査のあと、造影検査を追加で実施したところ、肺塞栓症の所見が得られた症例です。肺尖部から骨盤までのスキャン範囲は56.5㎝ですが、約20秒で撮影が終わりました。また、患者が腕上げ困難であったために腕を下ろした状態で撮影を行いましたが、ストリークアーチファクトが抑制された画像であり、画質向上のために工夫したアルゴリズムであることを感じました。