GEヘルスケアが提供するRevolution ACT 導入事例
ー呼吸器クリニックの導入事例の紹介

呼吸器専門医からみた16列CT選定ポイント
Revolution ACT Auto Computed Tomography
なわ内科・呼吸器クリニック 院長 名和 健


Revolution ACTの導入事例を紹介するページです。装置導入の背景や機器決定に至る経緯を分かりやすく紹介しています。

  • 開業の経緯とクリニック紹介

    私は日立市で30年にわたり、産業医・勤務医として内科・呼吸器内科・緩和ケア・総合健診・産業保健の領域で働いてきました。その日々の中で、「患者さんに寄り添う医療の形」について考えておりました。患者さんが前の職場である総合病院で診療を受けるためには紹介状が必要で、検査は原則として予約制となり、検査したその日に結果を聞くこともできません。受診する側から見れば、必要な診療を1日で終えることが出来ない精神的、時間的負担は大きいと思います。
    「もっと患者さんの近くで、一人ひとりに寄り添った診療がしたい」と思い、2020年5月に 「なわ内科・呼吸器クリニック」を開設しました。地域の皆様のすぐそばで、総合内科専門医、呼吸器専門医としての医療を提供し、スタッフと共に患者さんとご家族を支援していきたいと思っております。

呼吸器専門医からみた16列CT装置選定ポイント


開業の準備は場所の選定、資金計画、医療機器や備品の選定、スタッフ募集など多岐にわたります。医療機器の選定においても、各メーカー営業担当者の説明を聞くことはもちろん、文献や同業者の評価をできる限り集めてその装置の特徴や画像を調べ、検討しました。私は低線量CTを用いた肺がん検診(CT検診)に長らく取り組んでおり、日立市民を対象としたコホート研究ではCT検診による市民の肺がん死亡低減を報告することができました。検診を有効なものとするためには再検査や経過観察の体制を整備する必要があり、地域の中でこの点にも寄与したいと考えて自施設にCT装置を導入することを決意しました。開業医として限られた環境と予算で設置可能、かつ最適な装置を求めて、選定には以下のポイントを重視しました。


  • 限られた電源容量で最大のパフォーマンスを得られること(当クリニックの電源容量は30kVAです)
  • 呼吸器専門クリニックとして低線量肺がんCT検診も行うため、高画質と低被ばくが両立していること
  • 近隣クリニックとの共存共益のために、頭部、腹部画像も診療・治療に貢献するレベルであること
  • 私一人で診療もCT検査も行うため、操作は簡単で覚えやすいものであること
  • Revolution ACTを導入し、検査を行うようになって、まず感じたことが2つあります。

    1. 当院の設備上、電源容量30kVA・管球2MHUの仕様ですが、高いパフォーマンスを持つ装置と感じます。ショート・ジオメトリが最小の電力量で最大の効果を引き出すために設計されたことによるものと思います。

    2. オートオペレーション機能は選定時に期待していた機能でした。操作のほとんどを装置が自動で行ってくれるので、操作に対する不安が払拭され、 逆に「運用のしやすさ」を感じます。

    低線量肺がんCT検診では、被ばく低減機能はもちろん、Dose Reportにより患者被ばく量を確認できます。画像に関しては十分な画質であり、がんの存在診断を行う機器として重宝しています。

使用経験と臨床画像紹介

Revolution ACT Auto Computed Tomography
なわ内科・呼吸器クリニック 院長 名和 健

ACTを使用してわかったこと、感じたこと


5月にRevolution ACTを導入し、検査数は当初は月40件、最近は60件を超えました。撮影部位のほとんど胸部ですが、近隣クリニック様からも依頼を頂いて、即日撮影・読影し結果を報告しています。
患者さんを診るためのCT装置の性能として重視するポイントは、やはり画質と被ばく、操作性ですが、経営者視点としてコストパフォーマンスは重要であると思います。コスト面では、装置導入時にかかるイニシャルコスト、使用時にかかるランニングコストがありますが、ランニングコストの中には日々の電気代も入ります。実際に使用してみて分かったポイントは以下です。


  • コストパフォーマンス:電力消費量が他クリニック(国産メーカー16列CT使用中)よりも少ない
  • 画質:以前勤務していた総合病院の国産メーカー、プレミアムCT装置より良く感じることもある
  • 被ばく:ASiRやODM機能は、低線量肺がんCT検診だけでなく、普段のCT検査全般で役立つ
  • 操作性:自動でMPRを作成する機能(DMPR)は、技師さんがいない施設に大変有用である

臨床画像紹介


当院で診療を行った患者さんの画像をご紹介します。

症例①
47歳男性。喀血を主訴に受診。体格指数(BMI)41の高度肥満患者。精査(気管支鏡)により、右肺S8の肺胞出血が証明され、重度の閉塞型睡眠時無呼吸症候群(無呼吸低呼吸指数:AHI80.5 )による上気道閉塞、陰圧性肺気腫に合併した出血と診断。受診時のCT画像が局在診断につながった一例。



症例②
41歳男性。肺がんの家族歴があり、前年の低線量CT検診で肺野孤立性結節を指摘されており、経過観察を希望し受診。インフォームドコンセントの結果、低線量撮影を希望された。右肺S8に径9x9x7mmの限局性すりガラス陰影が認められ、過去画像と比較し著変なかったため1年後の検査を推奨。実効線量0.93mSvと通常の胸部CT検査の13%ほどの被ばく線量。

導入事例

製品の性能・機能

製品をお探しの方はこちら

お問合せフォーム

JB00529JA